
ご隠居、補助金っておトクですね!取引先のドギー社長が補助金で最新の設備を買ったそうなんですが、補助金で半額出たらしいんですよ。

ぼくは最新のキャットタワーが欲しいワン。

おやおや、また「都合のいい話」だけ聞いているようだね。補助金は確かに役に立つ制度だけど、「魔法のお金」ではないんだよ。

でも半額出るなら使わない手はないですよね。ちょうど缶詰の製造ラインを増設したいと思っていたんですよ。いますぐ申請しないと。

少し落ち着いたほうがいいね。補助金が入金されるのは、計画を作り、審査を通して、支払と設置を完了させて、事務局への報告を終わらせてからなんだ。つまり、審査に通るまでは計画を進めてはいけないんだよ。

審査が終わるのを待ってたら腹ぺこになっちゃうワン

補助金にもよるけど審査は数か月かかるから、計画を立てるときには審査期間も考えにいれないといけないよ。

なるほど……厳正に審査されるんですね。ところで、ウチみたいな小さな会社でも審査に通るものなんですか?

そこは会社の実績と事業計画の内容次第だね。つまり、会社にこれまでどのような実績があって、何を目的にしてどんな成果を出す計画を申請するか。特に国の課題解決につながるものが優先されるということだね。

わが社のキャットタワー不足は社会課題だワン。

「売上拡大につながる新事業」や「生産性向上の取り組み」など、それぞれの補助金の趣旨にあった事業計画を作るのが基本だよ。

しっかり計画を立てて、根拠を示して、損益と資金繰りの計画を明確に示さないといけないんですね。

そうだね、そして一番大事なのは「期限」だ。補助金は公募期間が短いことも多いし、事業計画の作成や申請の手続きに時間がかかるよ。早め早めの準備が命ということだね。

実はもう計画はだいたいできてるワン。名付けて「都市型キャットタワーパーク事業」だワン。

缶詰事業とシナジーもあって最高の計画じゃないか。

その前にまずこの「かつおゼリー1000本計画」を実行するワン。もう注文は済んでいるので後は食べるだけワン。

いつの間に!

ふむ、「腹が減っては戦はできぬ」とは言うからね。さて、補助金をあてにして実現が難しい計画を作ってしまっては本末転倒。言うまでもなく、無理のない計画を作って確実に実行していくことが重要だよ。

はい、腹ぺこと話し合ってさっそく計画のブラッシュアップに取りかかります!
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